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新型コロナウイルスは、いつ世界に広がったのか?

下記は感染症専門医・忽那賢志氏の書いた記事です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200627-00184576/

それによりますと、中国武漢市で新型コロナウイルスによる最初の感染症が認められた2019年12月以前に、
ヨーロッパではすでにこのウイルスが見つかっているというのです。
つまり中国が新型コロナの発生源ではなく、このとき同時に世界に広まっていた可能性があります。
驚くべきことに、なんとスペインのバルセロナで2019年3月に収集された排水から新型コロナウイルスが
見つかったという報告がありました!



こうした状況を全く知らずに、私たちは2019年の真夏からあるビデオの制作に取りかかっていました。
その年の10月19日~20日に岡山市で開催される「G20保険大臣会合」での議論のテーマを動画で表現するために、
厚生労働省と東京大学との協同作業で制作を進めていたのです。

その内容は、世界的なフェスティバル開催を控えたある国で、正体不明のウイルスによる感染症のアウトブレイクが起こるという物語です。
フェスティバル開催の4か月前に発生したこの状況に、各国の保険大臣はどのように対処すべきか議論を交わすためのシミュレーションでした。

以下が6連作のビデオです。
架空の国では、各省庁が横の連携を綿密にはかり、徹底した情報公開に努めることで、不安やデマを駆逐し、
感染者の隔離と追跡調査を推し進める中で事態を乗り切り、フェスティバル開幕を実現するのでした。

この会合が終わった直後に、まさかこの仮想が現実になるとは思いもよりませんでした。

忽那医師が記事を書いた6月時点では、全世界の感染者数は1,000万人に達していませんでした。
しかし、11月現在、その数は5,000万を超えました。
わずか5か月で5倍にも膨れ上がったのです。

私たちが空想で描いたパンデミックは呆気なく収束しましたが、現実は簡単ではありません。
それをいま思い知らされています。
2019年保険大臣会合の座長は、当時厚労大臣であった加藤勝信・現官房長官です。
会合の成果を少しでも有意義に活かしてもらいたいものです。

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